冬の花ごよみ
あしかがフラワーパークに生育している植物について確認できるカレンダーです。
下記表では1〜3月に見頃を迎える植物の写真や詳しい情報をご紹介しています。


福寿草は、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草で、福を招く縁起の良い花とされています。春一番に咲くめでたい花として喜ばれ、北の地方ではまず一番に咲くので「まんず咲く」、転じてマンサクという名前もあります。晩秋に芽を出して冬に花を咲かせ、4月頃には種子を落として枯れてしまいます。種子から花を咲かせるのに5年以上かかり、また殖やすことも容易ではありません。
暖かい季節の花のような派手さはありませんが、しみじみとした美しさと、いつもと違う視線の高さで自然を見つめる新鮮な感動を与えてくれます。




パンジーは春の花壇の代表的な花で、和名をサンシキスミレといいます。1800年代に北欧で野生のスミレ類の交配が行われ、群性の大きくて鮮やかなパンジーが作られました。パンジーはこれら園芸種のスミレ類の総称といえるでしょう。本来は多年草ですが、日本の気候では夏が暑すぎるため、一年草として扱われています。日当たりの良いところを好んで群生し、一面を花で埋め尽くすのでひろいところにたくさん植えるととても見ごたえがあります。サンシキスミレというように、赤・青・黄が代表的な色でしたが、近年は、黒とオレンジ以外の色は全て存在するところまで品種の作出が進んでいます。




中国ではその名も噴雪花といい、細く垂れた枝一面に雪を載いたように、小さな白い花を咲かせる落葉低木です。
細くぎざぎざのある小さな葉はみずみずしい若葉色をしていて、そよ風になびきながら花吹雪を散らす様は可憐でロマンチックです。ヤナギという名前を持っていますが、バラ科に属する別の植物です。川岸などに自生しますが、室町時代の文献にも庭木として登場し、古くから愛されています。
