春の花ごよみ
あしかがフラワーパークに生育している植物について確認できるカレンダーです。
下記表では4〜6月に見頃を迎える植物の写真や詳しい情報をご紹介しています。



中国ではその名も噴雪花といい、細く垂れた枝一面に雪を載いたように、小さな白い花を咲かせる落葉低木です。
細くぎざぎざのある小さな葉はみずみずしい若葉色をしていて、そよ風になびきながら花吹雪を散らす様は可憐でロマンチックです。ヤナギという名前を持っていますが、バラ科に属する別の植物です。川岸などに自生しますが、室町時代の文献にも庭木として登場し、古くから愛されています。






つつじの仲間は世界中に分布し、園芸種も含めると1000を超える品種があります。その中でも日本は特につつじの種類が多い国です。
明るい日差しの中に、鮮やかな色彩の花が豊かに咲き誇る姿は眩しいほどです。丈夫で常緑性の一部の品種を街の植え込みに見かけますが、パークならではの美麗な品種には、きっと目を見張ること間違いありません。



クレマチスはキンポウゲ科クレマチス属で、つる性の宿根草です。「テッセン」という名で昔から広く一般に知られていますが、テッセンはクレマチスの一品種です。
華やかな花姿と、日本人好みの素朴さとを併せ持つことから、古くから愛好されてきました。近年ではさまざまな品種が生み出されて色彩や花形がとても豊富になりました。

シャクナゲはツツジ科ツツジ属の常緑の花木です。
シャクナゲとつつじは日本では呼び分けられていますが、海外では区別されていません。ツツジの仲間はもともと高山に自生するものが多く、文字通りの高嶺の花でした。
しかし、春から初夏にかけての豊かな花の付きと鮮やかな色彩が愛されて、低地で栽培できる園芸種が数多く作出され、今日身近に楽しむことができるようになりました。







アヤメ科の多年草で、一般に菖蒲といえばこの花菖蒲(ハナショウブ)を指しますが、端午の節句の菖蒲湯などに用いられるショウブはサトイモ科の植物で別のものです。
姿が似ていることから両者は昔から混同され、菖蒲と書いてショウブともアヤメとも読むほどです。大きさや育つ場所などがそれぞれ違いますが、一番簡単な見分け方は、花の真ん中に花菖蒲は黄色、カキツバタは白、アヤメは網状の模様があること。
どれかな?と思ったら、花をのぞきこんでくださいね。

どんよりと曇りがちな雨の多い季節に、貴重ないろどりを与えてくれる紫陽花は、ユキノシタ科の低木です。咲きはじめから花の終わりまでに色が移り変わり、目を楽しませてくれます。また、植えられている土壌のphによっても色が変わり、そのためか「移り気なこころ」という花言葉をつけられてしまいました。一般に見られる半球状の紫陽花はセイヨウアジサイといい、日本原産のガクアジサイの改良種です。
ガクアジサイは一かたまりの花(がく)のうち、辺縁の部分だけが開き、中は粒のような花のままでおとなしい姿をしています。