
栃木県足利市堀込町(現:朝倉町)に 「早川農園」 として1968年に開園。以来 「250畳の大藤」 として愛されておりましたが、都市開発の為 1997年に現在の足利市迫間町 ( はさまちょう ) に移設し、「あしかがフラワーパーク」 としてオープンしました。元々湿地帯だった場所に移設した為、園内には 250トン を超える量の炭を敷き詰め、土壌の浄化、活力を高め、すべての生命体の活性化を図りました。園内の拡張整備も進み、現在は 100,000㎡ の敷地面積となっています。
園のシンボルである大藤は日本の女性樹木医第一号である塚本こなみによって移植され、大藤(当時樹齢130年)の移植は前例がなく常識を超えた移植プロジェクトに全国から注目を集め、日本で初めての成功例となりました。
大藤 4本 ( 野田九尺藤 3本、八重黒龍藤 1本 ) と 80m におよぶ白藤のトンネルは栃木県天然記念物に指定されており、これらが見頃を迎える 4月中旬から 5月中旬の 1ヵ月間は 「ふじのはな物語~大藤まつり~」 が開催されます。また10月下旬より開催されるイルミネーション 「光の花の庭」 は夜景コンベンションビューローが認定する日本三大イルミネーションに選ばれ、全国の夜景観光士が選ぶイルミネーションランキングにおいて、全国1位を獲得。
四季折々、数多くの花々で彩られており国内のみならず、海外からも多くの来園者が訪れます。
季節は、それぞれの景色、表情を写し変えていきます。花や木はその舞台の主役です。
あしかがフラワーパークは、花や木を通してその季節感あふれる庭を園内につくりこんでいます。
ここには藤の花という柱があります。うすべに藤、むらさき藤、白藤、きばな藤、開花を少しずつずらしながら、その絵巻物語を演じつづけます。


大藤は当初、足利市堀込町にあった。
運営していたのが、昭和43年設立の(有)早川農園である。
1968年 (有)早川農園設立
1997年 あしかがフラワーパーク オープン

90年位前はまわりが田んぼであったが、都市化が進み、町の再開発計画がもちあがり、郊外へ移動しなくてはならなくなった為、1994年1月に大藤の移動を「巨樹、古木、百本以上もの移植に成功。樹齢千年の木も大移動」と新聞に紹介された塚本こなみ氏へ依頼。

塚本こなみ氏は、7つ道具を持ち1994年5月・花がら摘み、運びやすいように根切り、6月・藤棚の縮小1回目 600㎡を300㎡に切り詰め、1995年秋・藤棚の縮小2回目、運搬用のトレーラーの大きさに、藤棚を縮小、1996年1月・水を腐らせないよう移動先の土壌改良、2月・延べ2,000人ものの人々の手によって大藤の移動、養生期間後、準備から開園までまる3年、1997年4月・あしかがフラワーパーク開園し5月に開花。
移植された大藤は、10倍以上の枝振りに生育し、棚の広さが畳600枚を超え、今も枝を広げ続けている。花房も1.8mに達する。
