富田祭り

(2010/08/23)

 猛暑日が続いています。前回もご案内いたしましたが、この春植栽したクロフネツツジが余りにも強い日差しの為、葉やけを起こし始めました。少しでも楽にさせてやりたい、そんな思いをこめて1本1本丁寧に日よけをしました。今年は他の木までも葉やけを起こしています。日中、日差しが強くなり、葉の中の水分が蒸散して減るため、耐えられなくなり葉焼けが起きてしまいます。そんな中、必至に生きている植物の姿は、とてもけなげです。この地に植えてしまい申し訳なく思う事と、この木に何をしてあげればいいのかと色々考えます。
それぞれの木の個性にあった環境に植えることが一番いいのですが、私たちの都合で勝手に植えて我慢しなさい、は無いですよね。
私たちも子供、孫、そして次の世代に、どんな地球を渡す事になるのか真剣に考えなければいけないと思います。植物が我慢できないほどの環境を与えているのと同じ事にならないように、今生きる大人として取り組まなければいけないと実感する毎日です。

 本日は一年に一度、夏休みに行われる自治会主催の夏祭り、「第13回富田祭り」です。日頃大変お世話になっている地域の皆様に園内を開放して感謝する日です。地域の子供会、育成会、体協、老人会など全ての自治会の組織が参加されます。最も盛り上がるのは、参加の七町の手作りお神輿コンテストです。今年はどんな作品が出るのか楽しみです。私も審査員の一人ですが審査も楽しみです。全ての作品に満点をつけてあげたいほどです。
地域のコミュニケーションが失われているこの頃ですが地域の子供さん、ご年配の方々、全ての皆様の笑顔に出会える今日です。一年に一番楽しい日です。
酷暑が続きます。ご自愛の上お過ごし下さい。
                          園長 塚本 こなみ

猛暑!

(2010/07/29)

 皆様の予想は冷夏でしたか?
梅雨明けが例年より10日も遅く、明けと共に35度を超えるような猛暑が続いています。毎日、水掛けが大変と思ったのですが今までは夕立のような強い雨が適度に降ってくれています。8月、9月どんな天候が続くのかと少し不安でもあります。園内では今年の春に植栽したクロフネツツジが葉焼けを起こして苦しそうです。そんなクロフネツツジに日よけのヨシズ掛けが急ピッチで行われています。人間(私たち)の都合で自分の整理生態に合わない場所に移されてしまい気の毒です。スタッフも何とか頑張って欲しいという思いを込めてのヨシズ掛けです。
この暑さを喜んでいる植物が熱帯性スイレンとオオオニバスです。暑さと共に葉や花を大きくして美しさを増していきます。共に水の中の植物です。熱帯性スイレンの中には、夜にならないと開花しない品種もあります。またオオオニバスの花は夜遅い時間にならないと開花しません。朝の10時から11時頃に花を閉じてしまいますので、朝一番の開園時にお出かけくだされば美しい開花をご覧いただけます。オオオニバスの開花の予想をまたご案内申し上げます。ぜひご覧下さい。
 夏のフジの2番花がたくさん咲いています。気象関係者、植物を扱っているかたから、夏の開花の理由の問い合わせを頂きます。その都度お答えしているのですが、フジは来年の開花準備は6月から7月です。この時期に合わせて剪定をしますと剪定された先端の芽が花芽となり来年の春を待たずに開花するのです。植物の頂芽優性の特徴です。時期はずれのフジの花もお楽しみいただけます。
 この暑い夏、週に2~3回、畑に行き汗をかいています。草刈、草取り、水掛けが主な作業ですが秋の収穫が楽しみです。熱中症に十分ご注意下さいませ。
                          園長 塚本こなみ

雨の似合う花菖蒲!

(2010/06/21)

 梅の実を収穫する頃に雨がしとしとと降り出す頃を梅雨と言う。そんな季節に移りました。園内は例年より1週間ほど遅れて花菖蒲の展示に追われています。
花菖蒲は1年間の管理がとても手間が掛かります。株分け、植え付け(鉢上げ)、除草、施肥、水管理、展示と年間通して600人ぐらいの手が必要とされますが美しい瞬間は10日ほどです。
手を懸け、こころを懸けて育て、その短い花の美しさを楽しむ。日本の花の文化の象徴のような花ですが、私たちの心を優しく包み、日本の美を、梅雨どきの風情を十分に楽しませてくれます。豊かな緑と、池水、雨、花菖蒲の組合せは格別です。心がほっとする静かな園内は雨が良く似合います。
 今月15日に石川県能登町の常椿寺さんにお声をかけていただき、石川県の天然記念物に指定されている境内のフジの診断に行ってまいりました。フジの周辺のタブの巨木群に支えられている自然樹形のフジです。
棚仕立てではないフジとしては国内で最も太いのではないかと思われるほど素晴らしい姿に感動いたしました。タブの木はフジに覆われて少し樹勢が弱ってきています。将来タブの木が弱れ、倒れてしまうとフジも一緒に倒れる事になります。なんとかフジとタブの共生を考えなければなりません。その手法をお伝えしてきました。
その後、常椿寺さんの庫裏にご案内いただき、ご夫妻のお話をお聞きいたしました。
その話の内容は30数年前、原爆の図をおかきになった丸木伊里画伯夫妻がお見えになり周辺の景色が余りにも美しいため、数日、庫裏にお泊まりになった。朝早く気づくと襖4枚に松竹の図、裏側には梅の図が描かれていたというのです。そしてその交流は10年も続き、藤の花の咲く頃にもよくお見えになったとのことでした。
「このフジから素晴らしいご縁を頂きました。私たちの宝物です。」と感慨深くその当時の事をお話いただきました。その襖絵を拝見しながら私もフジを愛する一人としてとても嬉しく、フジの取り持つお話に感激いたしました。
フジの魅力をまたひとつ教えて頂いた旅でした。樹恩。
                          園長 塚本こなみ