藤の布

(2011/08/22)

 『全国職人の技展』が宇都宮の東武百貨店5Fイベント会場にて8月23日までが開催されています。どのコーナーもその技術が継承されるようにと願うものばかりでした。
その中に藤の蔓から取り出した繊維を使った藤布の帯が展示されています。京丹後市の「丹後藤布」と言われる織物です。
縄文時代には藤の布が織られ生活に使われていたといいます。万葉集にも藤衣として2首読まれています。江戸時代の中ごろに木綿が普及するまでは庶民の衣料として広く使われていたようです。木綿の栽培が困難な地域では、明治、大正、に入ってもなお藤布が織られていました。が昭和の30年代後半には藤布は途絶えたとされていましたが京丹後市に比較的最近まで織られていました。その技術が丹後ちりめんの織屋さんに継承されたのです。
 話は変わりますが今の時代を受けて8月9日にエネルギーの講習会に参加しました。
世界のエネルギー事情として、石油は後40年、天然ガスは60年、石炭は120年、ウランは聞き忘れてしまいましたが、それぞれが使用不可となる。その後のことを考えて再生可能なエネルギーに転換していかなければいけないとの内容でした。
この話から、今あるエネルギーを上手に組み合わせて、100年、200年先まで、継続可能な自然の恵みをいただい生活に徐々に切り替えていく必要があると実感しました。

 藤、葛、からむしなどの自然布は、世界で一番美しい四季を持つ日本だからこそ継承されてきた布の文化であり、歴史です。今は古代布として、この40年、50年それらが化学繊維の単価競争の中で消えていきそうです。
どんな時代でも自然の恵みを頂き、自然の力におののき、自然と共に生きなければならない、そんな事を考える私です。子、孫、その次の時代まで美しい地球でありますように。


 栃木駅で出会ったポスターをご紹介いたします。
 たった一人しかない自分を
 たった一度しかない人生を
 ほんとうに生きなかったら
 にんげんうまれてきたかいが
 ないじゃないか
 【山本有三】
                         園長 塚本 こなみ