不時開花

(2007/09/18)

 朝夕、虫の音も聞かれる様になり、秋の気配が感じられる様になってまいりました。
今年の夏の暑さには、私達の様に外仕事に慣れている人間にとっても厳しい夏、植物たちも強い紫外線の影響もあり同じ様に厳しく、苦しい夏でした。こんな夏は上手に水管理をしてあげなければなりませんね。皆様のお庭の木々はいかがでしたか?
 7月下旬から8月にかけて園内の藤たちの開花が多く見られました。また全国各地からこの夏に咲く藤の花「不時開花」または返り咲き、狂い咲き、二度咲きなどと言われる現象は何故起きるのか?と、問合せをいただきました。この夏の開花を異常気象と結びつけてとらえたのでしょう。
 自然界のヤマフジ、ノダフジは異常気象と関係なく1年おき、または2年おきに開花いたします。花を咲かせ、翌年は開花を休み、体力のコントロールを計りながら開花、体力の充電と自然の営みを繰り返すのです。
藤の花芽分化は6月中旬から7月末くらいです。つるを伸ばす5月、6月にたっぷりと水分を吸収し、7月の太陽の光エネルギーをいただき花芽が分化、充実すると先端部の花芽だけが待ちきれずに開花してしまいます。
あしかがフラワーパークでの園内では隔年の開花にならない様に人工的に藤の体力の消耗、充実をコントロールする様に藤たちの育成管理をし、毎年美しい開花が見られるようにしているのです。
今、園内の藤たちは来年の花芽をいっぱいつけ、自分たちの体力を維持する活動をいています。異常気象が皆さんの意識でここで止まり、いつまでも美しい花が咲く日本、世界であってほしいと願っています。
もうすぐアメジストセージの美しい季節がまいります。秋咲きの花が少ない季節に圧倒的な美しさを演出いたしております。ぜひお楽しみ下さいませ。
                           園長 塚本 こなみ